大円院の歴史と魅力
大円院は今から1100年前に聖宝理源大師によって開基された寺院です。
鎌倉時代に入って豊前豊後の国の大名だった大友能直と師檀の契りをかわして以来大円院には歴代の藩主から奉納された20万基を超える供養塔が送られています。
大円院は徳善院、山之内一豊公の霊碑のある正覚院を兼務しています。
大円院の建物は檜皮葺きです。表門や玄関の門扉には初春の象徴である梅とうぐいすの他十二支が彫刻されています。
表門は今から400年前に作られたもので大円院のウリの1つです。
大円院のご本尊は阿弥陀如来像です。ご本尊の他寺宝として大円院を開基した聖宝理源大師の木像、八世住職で『平家物語』にも登場する瀧口入道の姿が書かれた日本画なども所蔵されています。
しかし、最も目を引くのが本堂にある、約八十人が一度にお参りすることができる本堂内陣です。
大円院と平家物語
出典:トリップアドバイザー
八世住職瀧口入道は古典文学の中で最も有名な軍記物『平家物語』にも語り継がれる人物です。
八世住職瀧口入道は『平家物語』の中で「横笛」という女性と恋に落ち武将の実ながらその恋をお互いに諦めるように仕向けるために出家し「瀧口入道」となりました。また、横笛も出家しましたが、すぐに病にかかりなくなってしまいました。
しかし、横笛の現世への思いは強く、ウグイスの姿になって瀧口入道の前に現れました。
その際、うぐいすは青空にはばたいたかと思うとすぐに近くにあった井戸の中に落ちていきました。
これらの横笛と瀧口入道ゆかりの地が大円寺には沢山あります。
大円院に泊まろう!
出典:トリップアドバイザー
大円院の宿坊は金剛峯寺まで10分かからないところにあり、バス停もすぐそばにあります。
先にも御紹介したように『平家物語』所縁の寺でもあることから文学好きの方にもおススメの宿坊となっています。
宿坊内には高野山で作られる和紙を使った照明・小物があります。
客室は木目と畳の色が特徴的で、冬には全室にこたつが常備されています。
また精進料理は破格のコストパフォーマンスで好評を得ています。夕食は三の膳形式、朝食は和食7品が並びます。
宿坊に泊まった方は毎日朝6時に行われる勤行や写経などの修行体験を体験することができます。
宿坊の客室からは大円院自慢の中庭が見えいつ訪れても季節ごとの美しい毛氏を見ることができます。
宿坊の予算は9000円から14000円でプランが組まれており、ホームページより予約専用システムに移行することができます。
大円院の宿泊予約
大円院の基本情報
[su_gmap address=”高野山 大円院”]住所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山594 |
☎ | 0736-56-2009 |
FAX | 0736-56-2971 |
URL | http://daienin.com/s/index.html |
収容人数 | 個人約133人・団体約153人 |
駐車場 | 大型バスなら3台、乗用車なら5台 |
設備 | インターネット環境 洋式トイレ トイレ付個室、バス・トイレ付個室もあり |