宝善院の歴史と魅力
宝善院は今から約50年前に改称した寺院で、もともとは丹生院という寺院です。
丹生院は高野山の西北周辺の天野に古くから住んでいる名家丹生家と天野出身者が代々営む寺院です。
丹生家では代々、仏門であると共に彼らと所縁があるとされる丹生都比売命(戦いの神)を祀る家柄で丹生都比売神社は日本の古い書物にも名前が登場するほど古くからある有名な神社です。
そのため高野山を第2の真言密教の拠点として開山する際、弘法大師空海は丹生都比売命より資料を借りると言う名目で金剛峯寺と寺院群を建造していきました。
さて、そんな強力な後ろ盾のある丹生院には高野山開山と同じくらいの歴史があり、歴代のお坊さんの中には天野出身の宣雅、宣恵、宣融、尭恵僧正等の高野山では有名なお坊さんも輩出しています。
さらに、丹生院のお庭は江戸時代初期に活躍した小堀遠州の作った鶴亀式山水という名のついた名園で400年以上の歴史を誇ります。
ご本尊もお庭と同じ時期の高野山には珍しい観世音菩薩です。この他に寺宝として阿弥陀三尊像なども所蔵し、時代の長さを感じさせます。
宝善院の精進料理
宝善院(丹生院)は、宿坊の他に精進料理の提供のみのサービスも行っています。
提供されるお料理は高野山ではおなじみの精進料理と宝善院でしか食べることのできないいろは御膳の2種類です。
いろは御膳の方は要予約で料金は3700円です。精進料理は料金によって異なりますが、かなりのボリュームでネットに掲載された一例は甘味を一膳(3品)として食事は9品から10品提供されます。
奥の院まで長い道のりを歩かれるなら、是非こちらでお腹をいっぱいにしてお出掛け下さい。
昼食のご予約は電話またはFAXで受け付けています。
宝善院に泊まろう!
出典:トリップアドバイザー
宝善院(丹生院)は、戦後活躍した現代書道家の駒井鵞静の作品と小堀遠州の鶴亀式山水が魅力的の宿坊を営んでいます。
小堀遠州の鶴亀式山水庭園は高野山奥の院の山々を借景に400年前の人々が夢見た蓬莱山の景色を再現しています。
この風景は、岩や木々で庭の左から右に滝の流れを表し丹生川渓谷から採取したと思われる石を組み合わせた石組が島を表しています。
蓬莱山は『竹取物語』にも出てくる幻(空想上)の島で、金銀の実の付く木々や煎じて飲めば不死身となる植物があると言われている島です。
庭の名前にもある、鶴亀は長寿の象徴で江戸時代の人々には霊験あらたかな高野山はまさになかなか行くことのできない幻の島と同じくらい遠い世界であったことを表していると考えられます。
宝善院(丹生院)の客室には8畳一間と応接セット(トイレバスの設備なし)の設備があります。
じゃらんの仲介する宿泊プランにはお料理をグレードアップしたプランや50歳以上限定、女性限定など様々なプランがあります。
宿泊料金の予算は8000円から12000円です。宿坊のサイトでは、9500円、10500円、12600円のプランが紹介されています。
宿泊予約は、宿坊の電話と楽天トラベルなどが仲介するサイトのページよりお申込みいただけます。
宝善院の宿坊予約
宝善院基本情報
住所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山586 |
☎ | 0736-56-2658 |
FAX | 0736-56-4556 |
URL | http://www.osk.3web.ne.jp/~hozenin/index.htm |
収容人数 | 個人約70名、団体約110名 |
駐車場 | 大型バスなら2台、乗用車なら8台 |
設備 | 洋式トイレ |