蓮華定院の歴史とその魅力
蓮華定院は高野山の山内の中でも「五の室」と呼ばれる地区にあり、特に標高の高い所にあります。
蓮華定院の歴史は今から800年ほど前行勝上人という方が開基したことに始まります。
それから200年ほど時代を下った室町時代には長野県佐久地方の豪族と宿坊の契約を結びます。
その関係から戦国時代には現在大河ドラマが絶賛公開中の真田家との縁ができ真田幸村(信繁)が隠居(軟禁)するに至りました。
蓮華定院は信繁の戦死後も高野山にある真田家の菩提寺として保護されてきました。
現在では、高野山の中でも江戸時代の障壁画を残す数少ない寺院の1つとして、人気を博しています。
出典:トリップアドバイザー
特に『上段の間』は信繁の滞在した部屋として、数々の遺品とともに保存・公開されています。
さらに魅力的な点として、門構えや敷地内の所々に真田家の六文銭の家紋が描かれている提灯が挙げられます。
真田家ファンの方々には垂涎の宿坊であると言えるでしょう。
蓮華定院の修行体験
蓮華定院の修行体験は瞑想と勤行です。
瞑想は夕方5時半くらいから40分ほど行われ、心の中が空っぽになるという評判です。
また、朝の勤行は6時からで読経が1時間、20分程度法話が行われます。
参加はどちらも自由で追加料金も必要ありません。
他の宿坊では予約の際に参加することを事前に申告することが必要なところもありますので、蓮華定院は幾分か敷居が低いと言えます。
また、外国人観光客のために英語により解説もあり、こちらが大変な好評を博しています。
蓮華定院に泊まろう!
出典:トリップアドバイザー
蓮華定院の宿坊は現在外国人観光客の方々に大変好評を得ています。
その理由は常駐する修行僧の皆さんが英語の対応可能であることにあります。
また障壁画に加えて境内にある庭園や修行の一環で接待に携わる修行僧の方々の対応も含めて外国人観光客の方々に「想像通りの日本」を提供していることも人気の1つです。
その他に江戸時代から続く庭園があり、こちらは日々修行僧の方々が隅々まできれいに整頓しており、宿泊する観光客に季節の移り変わりを実感させてくれます。
蓮華定院の精進料理は他の寺院と同じく、高野山の名物である胡麻豆腐や高野豆腐を取り入れた豪華な精進料理が提供されます。
また、デザートも寒天(みかん味)を使用したヘルシーなもので、手で果物を向くのが面倒という人には嬉しい一品です。
客室も内側から鍵のかかる仕様になっており、芸術性の高い客室ながらセキュリティーもしっかりしています。
チェックインは午後3時以降、チェックアウトは午後10時になっています。
料金プランも9000円、11000円、13000円、15000円のコースがあり、プラス2000円(税込2160円)で一人で宿泊することも可能です。
料金は、庭園景観の有無にあるようで、お庭が見えないお部屋は9000円、お庭の見えるお部屋の宿泊が11000円、13000円、15000円となっているようです。
最寄りのバス停は「一心口」で下車。金剛峯寺までは徒歩でも10分ほどの所にあります。
ここで気になるのが宿泊の予約方法です。
蓮華定院には基本的にホームページがありません。しかし、予約の受付だけはインターネットの予約サイトに委託しているため、ウェブからの予約が可能になっています。
是非予約はウェブから。
蓮華定院基本情報
[su_gmap address=”高野山 蓮華定院”]住所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山700 |
☎ | 0120-987-489(無料予約確認専用電話) 0736-56-2233(蓮華定院の代表電話) |
FAX | |
URL | http://www.yado489.net/r-30wakayama/rengein.html(宿泊予約専用ネットサイト) |
収容人数 | 個人約120名・団体約150名 |
駐車場 | 大型バスなら3台、乗用車なら10台 |
設備 | 大浴場・洋式トイレあり 茶室使用可能 |