高野山の宿坊ガイド | 不動院の歴史と魅力

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高野山不動院 寺院・宿坊

不動院の歴史と魅力

不動院は今から1100年前に済高大僧正が開基した12ヶ院の1つとして始まりました。

平安時代に入って不動院に篤く帰依した鳥羽天皇は寺宝である阿弥陀三尊像を治め、自らの皇后であった美福門院の遺体をこの寺院に埋葬する(現在の美福門院陵:丸山御陵)ことを遺言にしました。

この時紺金泥阿弥陀経も同時に収められました。明治時代に入って作られた山階宮家の菩提寺として山科別院の称号も与えられ、皇室との所縁(ゆかり)も得ました。

高野山不動院-庭園
出典:トリップアドバイザー

現在敷地内にある建物の中には今から500年前の戦国時代に建造された建物もありながら、吉仙庭(きっせんてい)は平成元年に改修された新しい庭園で野鳥の声を聞きながら谷川の流れより涼感も伝わってくる庭園になっています。

夕暮れ時にはライトアップされた庭園を横目にお食事を頂くことができます。

本堂はその年代は明らかにされていませんが、戦国時代の武家の霊牌などが多くされているためだいたい500年以上の歴史があるようです。

この他に境内には第二次世界大戦で亡くなられた空挺落下傘部隊将兵の墓や和歌山県の指定文化財である庫裏(くり)書院もあり、不動院の歴史が長いことを表しています。

不動院の行事と修行

不動院では一年の間各種法要を執り行っています。

2月の節分星祭り、3月と9月のお彼岸、8月の盂蘭盆会とお施餓鬼が大きな年中行事です。

日本人にとってこれらの行事は仏教行事として有名です。8月に行われる盂蘭盆会は全国各地で幻想的な行事が行われますが、高野山のそれはまさに「天の川」のようです。

盂蘭盆会の行事は11日から13日の間行われます。11日の夕方頃、高野山中の僧院のお坊さんが提灯を持って歩いて奥の院まで檀縁ある仏様を迎えに行きます。

その様子はまさに地上に降りてきた天の川のようです。

奥の院にお迎えに行った仏さまは13日までそれぞれの僧院でお祀りされ、再び奥の院へお見送りされます。参拝は随時可能です。

お施餓鬼は毎年8月の最終日曜日(2016年は8月28日)に行われます。

この日は、朝9時と午後2時に護摩祈祷、午前11時に大般若経の転読会(大般若経を繰り返し読んで諸精霊の追福菩提・諸祈願の成就)が行われます。

この日に参拝した方々には延命うどんと健康祈願なんきんが配られます。

また、毎月28日には護摩祈祷会が行われています。

高野山名物である延命うどんはお施餓鬼の時だけに頂けるものです。是非お参り下さい。

不動院に泊まろう!

不動院の宿坊は、近代的な設備が揃っています。

客室は和室の15畳に洗面所とシャワートイレがついています。また全室冷暖房完備でいつ訪れても快適に過ごせます。

また、一般の客室のほかに離れの部屋として「金松の間」があります。

この客室は、床柱に高野槙が使われ5月、6月には芝桜やシャクナゲの咲き誇る美しい庭園を望むことができます。

また、この離れの客室には山科文庫(不動院所蔵の仏教関連書物)が敷設しており、日本宗教学を学び研究する方々にとっては垂涎の時間を過ごすことができます。

不動院の宿坊では写経と真言膳(阿字観)の修行を体験することができます。また朝の勤行にも参加することができますが、どれも事前に問い合わせの上予約するシステムになっています。

不動院の宿坊の精進料理は冷たいものは冷たく温かいものの中でも天ぷらなど揚げたて焼きたてが美味しいものは宿泊客が席についてから取り掛かります。

宿泊はホームページか電話または旅行サイトから予約できます。

不動院の宿坊予約

不動院基本情報

[su_gmap address=”高野山 不動院”]

住所和歌山県伊都郡高野町大字高野山456
0736-56-2414
FAX
URLhttp://www.fudouin.or.jp/index.html
収容人数個人約50名、団体約120名
駐車場大型バスなら4台・乗用車なら30台
設備洋式トイレ 冷暖房完備 書庫