高野山の宿坊ガイド | 金剛三昧院の歴史と魅力

金剛三昧院の歴史と魅力

金剛三昧院は今から800年前に創建した寺院です。

鎌倉幕府将軍源頼朝公の菩提寺として彼の妻であった北条政子によって建立されました。

最初の住職に日本臨済宗の開祖である僧栄西を迎え、今日まで歴史を刻んできました。

源頼朝一家が亡くなった後は鎌倉幕府の重鎮によって多くの建造物が造営され、子院も建立されました。

また、初代住職に栄西を据えたことで、金剛三昧院(禅定院)は長らく禅寺として確立してきました。

さらに、鎌倉幕府の重鎮たちの帰依が篤かったため、寺領(お寺の所有敷地)も一番多く(広く)皇族や公家、武将の来院も多かったことが残されている資料から分かっています。

境内の中でも特に貴重なものとして本堂と同じ長い歴史を持つ多宝塔が国宝に指定されている他経蔵、本坊大広間、四所明神社、天満大自在天神社、木造五智如来像、十一面千手観音、不動明王像などが重要文化財に指定されています。

高野山金剛三昧院-多宝塔
出典:トリップアドバイザー

金剛三昧院の修行体験

金剛三昧院で体験できる修行体験は、勤行、写経、阿字観の3つです。

勤行は、毎朝6時30分から行われて、参加した方々には先祖供養のお経を唱えて頂いてから講和を聞くため、できれば数珠を持参するのが良いようです。

また、宿泊客以外の方の参加も予約を取って受け付けています。

勤行に参加するにあたって、金剛三昧院では服装に注意しています。

華美な服装や露出度の高い服装は、先祖に祈りを捧げる際適切ではないとされ退出を求められることがあります。

写経は、真言宗のお経である般若心経を書き写します。体験するには、宿泊予約の際に写経を体験したい旨を伝えることで予約が完了します。

こちらの修行は基本的に宿泊する方に向けて提供している修行体験で、夕食後に行われます。

主教体験の料金は写経に必要なものと写経した経文を奉納する奉納料を合わせて1500円かかります。

こちらは浴衣での参加も可能で必要な道具も備え付けてありますので、誰でも気軽に参加頂けます。

阿字観は、毎朝8時半より1時間ほど体験します。こちらも基本的に金剛三昧時に宿泊した方を対象に開かれている修行で3種類の阿字観(阿息観、月輪観、阿字観)を体験することができます。

料金も明記されていませんので、宿泊した人ならだれでも参加できるようです。

金剛三昧院に泊まろう!

金剛三昧院の宿坊は本当に充実した宿坊体験を提供しています。そのため提供内容に比例して宿泊料金も6000円から17000円という設定になっています。

この料金設定は人数が沢山来るほど安くなる法則になっており、一番安い6000円のプランは1泊朝食付き1室(6畳から8畳)を4人で利用した際の一人分の宿泊料金になります。子供料金は従来の旅行業法に則った設定になっています。

金剛三昧院の宿坊の客室からは境内のいたる所で咲いているシャクナゲの花や季節によって移り変わるもみじ等の樹木の景色を見ることができる軒先の応接セット(椅子2脚とローテーブル)があり、都会の喧騒を忘れることができます。

こちらのお部屋は昼食を予約した人と先祖供養の予約をした方のみ御利用いただけます。

また施設内の大浴場は夕方4時から夜9時まで利用でき、修行体験で設定の時間に利用することができなかった方にも対応しています。

提供される精進料理は、三の膳形式の季節の移ろいを感じるものになります。よく持つアレルギーへの対応も可能ということです。

宿泊予約は、ホームページの専用フォームもしくは旅行サイトにて対応しています。

金剛三昧院の宿坊予約

金剛三昧院基本情報

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住所和歌山県伊都郡高野山425番地
0736-56-3838
FAX0736-56-2586
URLhttp://www.kongosanmaiin.or.jp/
収容人数個人150名、団体200名
駐車場バス10台、乗用車50台
設備エアコン完備 洋式トイレ
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