清浄心院の歴史
清浄心院は今から1200年前に弘法大師空海によって建立されたと伝えられる寺院です。清浄心院となる前は喜多坊と呼ばれていました。
平安時代に一度衰退しますが、平安時代末頃には平宗盛により再建され大円院にもゆかりのある斎藤時頼(滝口入道)が来住しました。
江戸時代にはいると上杉謙信や佐竹義宣など東北地方に領地のある諸大名の檀家となり三十五石の領地をいただきます。
この檀縁の関係から清浄心院の奥の院には重要文化財に指定されている上杉謙信霊屋一棟があります。
清浄心院の厨は金剛峯寺の厨の参考とされた大釜があり、その他の寺院建築も金剛峯寺は清浄心院を参考に作られたと言われています。
ご本尊は清浄心院が開基された頃に弘法大師空海によって彫刻されたと言われる廿日大師像で、現在では秘仏として毎年4月20日のご本尊の縁日にのみ御開帳が許されています。
現在見て頂ける仏教建築は江戸時代のもので400年以上の歴史ある伝統的な建築様式を今に伝えています。
清浄心院の文化財
清浄心院の境内には鎌倉時代の有名な仏師運慶の阿弥陀如来立像、九品曼荼羅、当麻建立之図等の重要文化財が所蔵されている他に豊臣秀吉が花見をしたと伝えられる名木傘桜もあります。
また、前述したように清浄心院の奥の院の墓所には上杉謙信霊屋一棟があります。高野山で文化財巡りをするなら外せない、寺院の1つと言えるでしょう。
清浄心院に泊まろう!
出典:トリップアドバイザー
清浄心院の宿坊では朝の勤行(朝6時半)、写経、阿字観の修行を体験することができます。写経と阿字観の体験は要予約ですので、予約の際に申し込みましょう。
さて、清浄心院の客室はふすま区切りの客室が9720円と10800円、壁切りの客室が11880円、12960円の料金プランがあり料金の差はお料理のグレードに比例するようです。予定さえ合えば、お坊さんのお話を聞くこともできるそうです。
大浴場は見事な木彫の浴槽で木の温もりを感じながらゆっくり入浴することができます。
夕食は三ノ膳形式の精進料理で、客室とは別の場所で提供されるようです。昼食のみの利用も可能ですが宿泊と同じく予約が必要です。
外国人観光客の対応も行っていますので、意外な出会いに恵まれることもあるでしょう。
宿泊予約は電話かホームページのお問い合わせから受け付けています。
清浄心院基本情報
[su_gmap address=”高野山 清浄心院”]住所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山566番地 |
☎ | 0736-56-2006 |
FAX | |
URL | http://shojoshinin.jp/ |
収容人数 | 個人約60名、団体70名 |
駐車場 | 大型バスなら4台・乗用車なら20台 |
設備 | 庭園 洋式トイレ |