高野山の宿坊ガイド | 普門院の歴史と魅力

普門院の歴史

普門院の歴史は、今から1200年前弘法大師空海の剃髪師範であった勤操大徳が一事を建立したことに始まります。

空海は平安時代に字(仮名文字)がうまかった人に贈られる、「三筆」に数えられるほどの腕前であった上大変な勉強家であったため書だけでなく絵にも精通しており、普門院には弘法大師空海の描いた勤操大徳の絵が所蔵されています。

また、普門院の庭園は江戸時代前期に活躍した小堀遠州の作で、400年以上の歴史があります。

高野山の山内では明治21(1888)年に火災があり多くの寺院が被害に遭いました。

普門院もその一つで現在の境内にある建造物はその後再建されたものです。特に本堂は徳川霊台の拝殿を再利用したもので、天井を見上げると徳川家の三つ葉葵の家紋が全面に描かれています。

普門院の魅力的な寺宝

普門院の本尊は大日如来ですが、普門院のご本尊は「普門万徳の大日如来」と言われ、普門院の名前の由来となっています。

また、先に御紹介した勤操大徳の肖像画は国宝にも指定されています。

勤操大徳は平安時代きっての勉強家で貧窮者を救済するために文殊会(生活困窮者に対して様々な仕事を斡旋したり仕事に就くための勉強会)を催した学僧です。

彼の姿は人と話して歓談している温かい人格の出た人物画となっています。

勤操大徳の肖像画には、彼の冥福を祈るため弘法大師空海が書いた追悼文が書き込まれています。

さらに普門院の上段の間には戦国時代に催された豊臣秀吉の吉野の桜見物の障壁画があり、仏画や風景画の多い高野山の障壁画では珍しい寺宝と言えるでしょう。

普門院に泊まろう!

普門院の宿坊は高野山の中でもプレミアムな宿坊に数えられる1つです。

宿泊料金は10000円から44000円で洋室と和室の2種類があります。

洋室はゆったりとしたセミダブルベット、大型画面の液晶テレビのある客室とLANが完備され館内にはエレベーターも完備されています。

浴室も美しく、室生の湯、無量寿の湯、清澄の湯、閑寂の湯の4つがあります。

特に、室生の湯の大浴場はリニューアルしており、浴室には十和田石が贅沢に使われています。手作り家具の設置された客室は他ではなかなか見ることのできない一品ばかりです。

普門院の宿坊の精進料理は、見た目が大変華やかです。

料理の中には食用花の天ぷらが添えられ名物の高野豆腐や胡麻豆腐が膳に並びます。

宿泊予約はるるぶが仲介しており、ホームページから申し込みができます。

プランの中には、記念日用のものや50歳以上のシニア向けのプラン、写経体験付きのプランもあり「旅をプレゼントしたい」、「趣味を見つけたい」という方にもおススメの宿です。

宿坊は1階から3階部分にあり小堀遠州の庭園を望む客室もあります。

普門院の宿泊予約

普門院基本情報

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住所和歌山県伊都郡高野町高野山608
0736-56-2224
FAX0736-56-4550
URLhttp://www.fumonin.or.jp/index.html
収容人数個人なら約30名、団体なら約80名
駐車場大型バスなら2台、乗用車なら6台
設備茶室、洋式トイレ、エレベーター

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