高野山の宿坊ガイド | 常喜院の歴史と魅力

高野山常喜院の歴史と魅力

常喜院は平安時代の終わりごろ、心覚阿闍梨という高僧が再興した寺院です。

開基は道光大師実恵と言うお坊さんであったと言い伝えられています。

江戸時代の終わりごろ大火によって焼失してしまい、現在見ることのできる寺院建築は明治時代に復興した時のものです。

ご本尊は地蔵菩薩ですが、中興の祖である心覚阿闍梨が作られた不動明王像、お寺と所以のある戦国武将黒田長政の寄進した大威徳像、弊振不動明王をお祀りしています。

黒田長政の他にも所縁のある武家は多く日向国の城主伊藤家、近江国の朽木家の菩提寺にもなっています。

高野山常喜院赤地蔵
出典:トリップアドバイザー
常喜院の最大の特徴は、ご本尊である地蔵菩薩の色が赤と言うことです。

この恵宝地蔵尊は愛称を赤地蔵、紅箔地蔵などと言い福徳と財福の御利益があるとされています。

しかし、気を付けなければならないのがそのお参りの意味です。

恵宝地蔵尊は、命ある者全てに恵みを与えると云うお地蔵さまです。

そのためお参りする人の心も自分のためだけに祈るのではなく自分も含めた自分の大切な人や自分を大切にしてくれる人の幸せも一緒にお願いすることで、その願いは報われます。

是非、大切な人達の顔を思い浮かべてお参りしてみて下さい。

この他にも常喜院には、自分の体の悪い所をたわしでさすりそのたわしでお地蔵様をさするとお地蔵さまが身代わりになってくれるというさすり地蔵、1つの願いを一身に念ずれば成就させてくるという一願地蔵やそっと悩みを打ち明けるとその悩みを解決してくれるという聞き耳地蔵、お参りすれば飲食安楽・食事に関する苦悩を取り除いてくれると言われている招社羅大将(しょうだら)、水をかけてお願いをすると苦難を退け御利益を頂けるという水かけ不動尊がいます。

是非、どうにもならないお悩みをお持ちの方はこちらにお参りし、仏様の幸せパワーをチャージして下さい。

高野山常喜院の修行体験

常喜院の修行体験は写経、瞑想、下座行の3つです。

写経は、他の寺院の修行体験と同じく般若心境を筆で書き写し、仏との接点を見つけ心穏やかに作業することで集中力を付けることができます。

また、瞑想は他の寺院の阿字観同じですが、こちらは坐禅までくむことを強制せず正座の姿勢で行われています。

下座行は境内の掃除のことで、境内を掃除する事で己の心を磨きます。

この他「心の修行体験」と言うことで1泊2日の期間僧侶の日常生活の一部を体験することができます。

15歳以上の大人のみの受付となっていますので、ご家族で体験される際はお気を付けください。

高野山常喜院に泊まろう

常喜院の宿坊は大変豪華な客室ばかりです。

すぐ目の前に寺院自慢の中庭のきちんと整備された中庭が広がるお部屋や金の床の間のある客室など9室があり予算はだいたい1泊2食なら11880円から20520円、素泊まりなら8100円です。

お風呂は客室とは別棟に大浴場があり客室にはありません。大浴場にはボディーソープなどの備品もそろっています。

お食事はもちろん精進料理が提供されますが、量的にはかなり少なめで内容も品数もいわゆる「精進料理」そのものです。

団体の受け入れも行っており、大広間は研修や会議にも使えるようです。

常喜院の宿泊予約

高野山常喜院基本情報

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住所和歌山県伊都郡高野町高野山365
0736-56-2321
FAX
URLhttp://www.jo-kiin.com/
収容人数個人約60名・団体約80名
駐車場乗用車10台
設備洋式トイレあり
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