高野山の宿坊ガイド | 天徳院の歴史と魅力

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高野山天徳院 寺院・宿坊

高野山天徳院の歴史と魅力

天徳院は今から400年ほど前に建立されました。北陸地方の銘菓である前田家に嫁いだ、徳川家康の孫である珠姫の菩提寺として建てられ、珠姫の奇妙から天徳院と言う寺名を頂き今日まで続いています。

玉姫の菩提寺として建立された天徳院ですが、江戸時代中期に起きた有名な事件赤穂浪士の討ち入りの原因となった浅野内匠頭長矩と彼を慕って吉良上野ノ介を討ち取った赤穂四十七士も祀られています。

天徳院の庭園は創建と同じ400年前に当時の名作庭家小堀遠州の作と伝えられています。玉姫の墓地を荘厳するために作られました。

その面積、なんと約1660㎡もあり、高野山山内で唯一名勝・重要文化財に指定されています。

庭園の形式は池泉式庭園で珠姫の墓からよく見える所に大きな池があり、その中に長寿の象徴である鶴(島)と亀(島)と名付けられた島が作られています。

春の桜とツツジ、夏の菖蒲、秋のもみじ、冬の雪景色が美しい庭として知られており、これらの景色は別殿、客殿、書院から見ることができます。

この庭は天徳院の敷地内にある山(丘のようなもの)を利用して作られており、その山の中腹には江戸時代に作庭されてからずっと置かれている燈篭があります。

この燈篭は現世から来世へ、最終的に浄土の世界へと昇って行く仏教の修行の道しるべを意味しているそうです。

高野山天徳院の仏教寺院としての魅力

天徳院は高野山の中でも金剛峯寺の目の前にあり、隣には高野山の誇る学府、高野山大学があります。

宿坊としての魅力も大いに素晴らしいのですが、ここでは天徳院のお寺としての魅力を御紹介していきたいと思います。

天徳院のご本尊は今から1000年ほど前に制作されたと伝えられている「山越の阿弥陀如来」です。

これは仏像ではなく阿弥陀如来が天から沢山の従者を連れて下界の亡くなった人の魂を迎えに来ると言う題材で描かれた掛け軸です。

この他に、見返阿弥陀立像・第十一 羅怙羅尊者・珠姫様お手作り紙雛人形が寺宝として伝えられています。

また、天徳院のお寺の建物は今から250年ほど前のものですが、当時なんと70日間の突貫工事で前田家の帰依によって建てられ現在まで続いています。

ちなみに天徳院は現在の寺院の前の建物を火災で焼失しており、この時焼け残ったのが現在の山門になります。

山門は開基当時明から招いた高僧黄檗宗五代管長高泉和尚の影響によって明朝式で作られています。

明の建築と日本の寺院建築のなかなか見ることのできないコラボレーションを見たい方は是非足をお運びください。

高野山天徳院に泊まってみよう!

天徳院の宿坊の魅力でまず挙げなければならないのが客室です。

客室は総檜造りの書院風で、全室暖房が完備されアメニティーも普通の宿泊施設と同じように用意されています。

そのお部屋の外には重要文化財の庭園の景色が広がり、とにかく贅沢の一言に尽きます。

お風呂は大浴場の設備があり、旅の疲れを癒すことができます。

提供されるお食事はもちろん精進料理ですが、個人で宿泊場合は全て客室に運んでいただけますので、素晴らしい設えの客室と庭園の風景に囲まれて美味しい精進料理に舌鼓を打ってお召し上がりいただけます。

ホームページには宿泊料金の表示がないのですが、金剛峯寺の目の前にある宿坊と言うことで徒歩5分の圏内にコンビニ、お土産物店、郵便局、薬局があり、高野山一宿泊、観光に仕える宿坊であると言えるでしょう。

この宿坊では、宿泊の際に予約すると写経体験朝の勤行に参加することができます。

宿泊したら是非参加してみましょう。

天徳院の宿泊予約

高野山天徳院基本情報

[su_gmap address=”高野山 天徳院”]

住所和歌山県伊都郡高野町高野山370
0736-56-2714
FAX
URLhttp://www.h3.dion.ne.jp/~tentoku/info.htm
珠姫の寺 天徳院
からくり人形による「珠姫・天徳院物語」の上演、曹洞宗の真髄を象徴した黙照禅庭を鑑賞しながらお抹茶を。
収容人数個人、団体共に約200人
駐車場乗用車20台
設備茶室 洋式トイレあり