高野山の宿坊ガイド | 西禅院の歴史と魅力

西禅院の歴史

西禅院は浄土真宗の開祖である親鸞聖人が修行された古跡坊で、親鸞聖人が自作された尊象(ゾウの置物)がされた寺院です。

寺院内の美しく仏教色の強い欄間や庭園は戦後建立されたものばかりで、色鮮やかに寺院内を飾ります。

そうかと思えば、仏教寺院然とした静かな雰囲気と寺院内の障壁画が約800年以上続く修行場と寺院の歴史を参拝者に伝えています。

西禅院のみどころ

西禅院のみどころはやはり、庭園と障壁画です。

西禅院の障壁画は江戸時代に仙台藩の御用絵師を務めた菊田伊州の作です。

菊田伊州は江戸時代の中ごろから後期(今から200年ほど前)にわたって活躍した絵師で狩野派に師事しながら同時代に生きた谷文晁などの絵の表現技法の影響もうけた絵師です。

高野山の他の寺院にも菊田伊州の障壁画はありますが、どれも伝統的な狩野派の絵画を踏襲した作品となっており、昨日ここで菊田伊州が描いたような作品ばかりです。

高野山西禅院庭園
出典:トリップアドバイザー
また、西禅院の庭園は昭和を代表する庭園家である重盛三玲が製作した庭園です。

重盛三玲はいわゆる文化人で、戦前、戦後、戦中において日本画・生け花・茶道を研究した後独学で庭園作りを学んだ人物です。

庭園の代表作に京都にある大徳寺山内瑞奉院庭園、松尾大社庭園が挙げられるほか重森三玲庭園美術館(重森三玲邸書院・庭園)があります。

高野山にもいくつか重森三玲の作庭した庭園はありますが、もっとたくさん見たいという方はこちらにも足をお運びください。

最後に挙げたい西禅院のみどころが、本堂です。

本堂の天井一面につるされた照明や勤行を始め様々な行事を行う仏前は様々な仏教音楽を奏でるに必要な楽器があります。

特に照明器具はいくつもの形の違う行灯やちょうちん状のものがあり、夜見ることができれば大変神秘的な光景が目の前に広がります。

西禅院に泊まろう!

西禅院の宿坊はホスピタリティーを心がけた、先進的な宿坊です。

大小30余りの客室があります。この客室からは西禅院のみどころの1つである庭園を望むことができることに加え、隣にある高野山の観光名所壇上伽藍の景色を望めます。

大浴場は最大4人利用できる大きな湯船と一人ずつに仕切られた洗い場はまさに小さなホテルと同じで快適に過ごすことができます。

西禅院の宿泊予約は基本的にインターネットより行えます。

高野山観光に便利なレンタサイクルのついたプランやお坊さんの観光案内が付いたプランもあり始めて高野山に行くため右も左も分からないという方にはおススメの宿坊です。

料金設定は1室に泊まる人数が多ければ多いほど安くなる設定で10000円から90000円まで様々ですが、先に御紹介した特別なプランでなければ、だいたい1人1泊2食で11800円が相場となっています。

西禅院の宿泊予約

西禅院基本情報

[su_gmap address=”高野山 西禅院”]
住所和歌山県伊都郡高野町高野山154
0736-56-2411
FAX
URLhttp://www.koya.or.jp/index.html
収容人数個人約50人・団体60名
駐車場バスなら2台、乗用車なら10台
設備茶室 洋室トイレ インターネット(WIFI)
PAGE TOP