高野山の宿坊ガイド | 桜池院の歴史と魅力

高野山桜池院の歴史と魅力

高野山桜池院(ようちいん)は平安時代末期に白河天皇の第4皇子である覚法親王が開基した寺院です。

現在も1000年前の建物が現存しており、多くの学僧が学んでいます。

桜池院の名前は鎌倉時代に御嵯峨天皇が御幸で高野山を訪れた際、この寺院(当時は光恩寺養智院)の池のほとりで「桜咲く木の間もれ来る月影に心も澄める庭の池水」の歌から改名されたものです。

高野山の多くの寺院と同じく桜池院でも広々とした客室に泊まり、贅沢な精進料理を頂くことが可能です。

また、般若湯と呼ばれるお酒やビールも自由にいただけますが、この桜池院の修行体験は夕食の後に行われますので、お気を付けください。

さて、その精進料理も大変豪華なもので、季節ごとに食材を帰るというこだわりから春夏秋冬いつ行っても同じものが出てくることはありません。

桜池院のご本尊は阿弥陀如来像ですが本堂には他にも袈迦供養の際に守り神となる十一面観音、大日如来の化身である不動明王像、秘仏とされている勝負事の神様毘沙門天像もあります。

桜池院にはもう一つ管理する寺院があります。それが成慶院です。

成慶院は行意律師が開基された寺院で、戦国時代に甲斐源氏ゆかりの寺として確立しました。

そのため、有名な戦国武将武田信玄朋子の頃から宿坊の契約を結び高野山における武田家の菩提寺となっています。

そのため武田信玄ゆかりの歴史上重要な資料を多く所蔵しております。

このことから江戸時代には信濃国、上総国の武将や陸奥国会津藩保科氏など、江戸時代に活躍した武家の家と師檀関係にもありました。

境内には武田信玄の墓所もあり武将ファンの人気のスポットにもなっています。

神社やお寺のこと分からないという方々にもおススメできる宿坊です。

高野山桜池院の修行

桜池院で体験できる修行は写経と写仏の2種類です。

写経は般若心経一巻を書き写すものです。般若心経は真言宗のお経の中で最もメジャーなものですが、心を込めて写経をすれば心身ともに健康になると言われています。

また、写仏は仏様の姿の下絵に沿って描く修行で、途方もなく細かい仏画を映すことによって写経とはまた違う感覚を味わうことができます。

両方とも宿泊の際に要予約の上、1000円ずつ納めます。

これらに使う道具類は全て寺院で貸し出ししていますので、予約さえしていけば何の用意が無くても体験できます。

是非体験して下さい。

高野山桜池院の宿坊に泊まろう!

桜池院の宿坊は、他の宿坊に見劣りしないほど豪華な精進料理が提供されます。

しかし、そもそも精進料理とはどんなお料理なのでしょうか?

そこで桜池院のホームページを見てみると、料理の一例と共に精進料理について詳しく書かれていました。

それによると精進料理には人間が感じる五味(辛み・酸味・甘み・苦み・塩味)に淡みを合わせた六みを味わうことのできる料理とのことでした。

これだけ沢山の味覚を味わえる料理は世界にもそう沢山はありません。

是非じっくり味わって食事をお楽しみください。

さて、宿坊に宿泊する人の楽しみの1つに、身の回りの世話をしてくれる修行僧の皆さんの姿を見るという楽しみ方があります。

感謝の気持ちを持って過ごし、仏の道の厳しさを少しでも感じ取れれば、高野山の旅行は十分満喫したと言って良いでしょう。

桜池院の宿泊予約

高野山桜池院基本情報

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住所和歌山県伊都郡高野町高野山293
0736-56-2003
FAX0736-56-3628
URLhttp://www.yochiin.com/index.html
収容人数個室20室 個人70名・団体120名
駐車場大型バスなら2台、乗用車なら5台
設備本堂の他庭園と洋式トイレあり 尚、成慶院には別に修行の施設あり

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