高野山の宿坊ガイド | 遍照尊院の歴史と魅力
高野山遍照尊院の歴史と魅力
遍照尊院は弘法大師空海が高野山を開山する際に、修行した8カ所(聖地)のうちの1つである、「遍照ヶ峰」の「遍照ヶ岡」にあります。
空海がここで修行していた際不思議な光に包まれて、秘術を体得したという伝説に由来して名付けられたこの遍照尊院は両界大日如来をご本尊として高野山が開山された1300年の歴史があると言われています。
江戸時代には東北の名家津軽家との檀縁が深く、これによりもたらされた多くの歴史的に貴重な資料を所有しています。
現在目にすることができる寺院建築は、昭和9(1934)年に再興されたものです。
聖地にあるということから多くの信仰を集めてきたこの寺院には本当に広々とした現代的な施設が沢山あり、それこそホテルを思わせる雰囲気が漂っています。
高野山遍照尊院の修行体験
遍照尊院では修行の日帰り体験を受け入れています。
いくつかのメニューを組み合わせて様々なニーズに対応できるシステムとなっています。
写経は般若心経のお経を書き写し、読み上げることによって悟りの道を目指す修行です。
所要時間はだいたい1時間で、料金は1000円です。
御砂踏みは、四国霊場八十八ヶ所めぐりの際に体験する修行です。
しかしこちらでは西国から取り寄せた八十八ヶ所の御砂を踏むことによって同じ御利益を得ることができるそうです。
こちらは無料で体験することができます。
この他に宿坊に宿泊すると無料になる法話修行(30分5000円から)や本格的な修行に入る前に行うとされる授戒(30分500円)、弘法大師空海と結縁を結ぶ密教儀礼として結縁灌頂(1時間3000円5月3日~5日、10月1日~3日実施)を体験することができます。
これを機に密教に入門し悟りの道に進むきっかけをつかむのもいいかもしれません。
※現在阿字観は休止中とのことです。
高野山遍照尊院に泊まろう!
遍照尊院の境内はとにかく広大です。
寺として大事な本堂と観光客を受け入れる宿坊は離され、宿坊の真ん中には庭園が広がり、枯山水の景色が周囲の自然を借景に季節を映しています。
篤い信仰を集めているからこそできる、寺院建築と言えるでしょう。
また精進料理も懐石料理のような形式で提供され、料理ひとつひとつとそれが盛られた器ひとつひとつを相互に楽しみながらお食事がいただけます。
高野山名物ごま豆腐はもちろんのことお麩で作られている高野しぐれ、高野豆腐は格別です。
また八寸はその季節ごとに内容が変えられる心遣いが見受けられます。
さらに昼食のみの利用も受け入れており、2000円から6000円まで4つのコースからお選びいただけます。
もちろん、お酒も戴けます。夏季限定で生ビールの中ジョッキの販売もあります。
さらに、遍照尊院のお風呂は一度に50人もの利用客が入浴できる広さの浴室が2つ(男女1つずつ)1回は古代檜、2階は高野槙の浴槽で、湯船からは外の自然の景色を見ることができ、ちょっとした露天風呂気分もお楽しみ頂けます。
この他に放送設備完備の180畳の舞台付き大広間や洋風の雰囲気のある休憩所や喫茶コーナーや高野山名物を取りそろえた売店もあります。
利用すれば必ず宿坊のイメージが変わります。
遍照尊院の宿泊予約
高野山遍照尊院基本情報
[su_gmap address="高野山 遍照尊院"]
住所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山303 |
☎ | 0736-56-2434 |
FAX | 0736-56-3641 |
URL | http://www.henson583.com/index.html |
収容人数 | 個人約80名 団体約160名 |
駐車場 | 大型バスなら6台、乗用車なら15台 |
設備 | 本堂の他に庭園・喫茶室・売店・自動販売機・催し物会場・休憩室あり洋式トイレ設備あり |